この碑は、鳥居の方から見て社殿の右手前、池の傍に建っている。高さ87cmで、正面上部に右から左に横書きで「奉納」、
正面中央に縦書きで「宮田辨財天」、正面の左側に縦書きで「昭和三十一年(1956年)一月十五日建之」、下部には
「世話人 吉田常次郎(他4名) 講社員 真野りゑ(他10名)」が記されている。
なお、平成14年佐倉市立臼井公民館発行の「臼井・千代田百科事典」によれば社殿の内部に石製の祠があり
台石共で高さ4尺、観音扉が付き扉上面に「神文□文」扉下方に木蓮格子を模刻右側面「寛政三辛亥年(1791年)四月辰日立之」
左側面「北總印旛郡臼井台町 別当 満蔵寺支配 講中」と字が彫られていたとのことであり、
佐倉市平成4年の石造文化財調査票には正面に「辨財天 女宮」と記されていたとのことである。
現在社殿には錠がかかり内部を見ることはできない。臼井台町は臼井の中では最も弁天講が盛んな所であった。
弁天の近くに土地を持つ人々が弁天講を結成し、無尽の講も兼ねていたようである。
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