宮田弁才天

 (住所:佐倉市王子台5-11)

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1.宮田弁才天

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 宮田弁才天は王子台5丁目の宮田公園の西南の角地にある。ここは往時「宮田(みやだ)の谷津」と呼ばれた低地の一角で 現在の公園の東方、跨線橋のあたりに弁天池があったとのことである。昭和56年(1981年)6月、佐倉市臼井駅南土地区画事業 に伴い現在地に遷座した。
ここへの歩行経路は、次の通りである。京成臼井駅の北口を出て直進し、マンションの先にある信号機のある交差点を左折し、 500m弱緩い坂道を上り、信号機のある大きな交差点を左折、跨線橋を渡ったら次の角を右折し40m程進むと左前方に 宮田公園があり大きな木の向うに宮田弁才天がある。歩行距離は約850m、歩行時間は約10分である。

2.弁才天碑

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  この碑は、鳥居の方から見て社殿の右手前、池の傍に建っている。高さ87cmで、正面上部に右から左に横書きで「奉納」、 正面中央に縦書きで「宮田辨財天」、正面の左側に縦書きで「昭和三十一年(1956年)一月十五日建之」、下部には 「世話人 吉田常次郎(他4名) 講社員 真野りゑ(他10名)」が記されている。
 なお、平成14年佐倉市立臼井公民館発行の「臼井・千代田百科事典」によれば社殿の内部に石製の祠があり 台石共で高さ4尺、観音扉が付き扉上面に「神文□文」扉下方に木蓮格子を模刻右側面「寛政三辛亥年(1791年)四月辰日立之」 左側面「北總印旛郡臼井台町 別当 満蔵寺支配 講中」と字が彫られていたとのことであり、 佐倉市平成4年の石造文化財調査票には正面に「辨財天 女宮」と記されていたとのことである。 現在社殿には錠がかかり内部を見ることはできない。臼井台町は臼井の中では最も弁天講が盛んな所であった。 弁天の近くに土地を持つ人々が弁天講を結成し、無尽の講も兼ねていたようである。

 

佐倉石碑クラブ

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