1.医王院
(現集会所)
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医王院は鏑木の大聖院の門徒という位置づけである。開山・開基は不詳である。現在は、高座木の集会所としても使われているが、お寺は地元の人々によって大事に守られている。
場所は、京成佐倉駅北口から循環バスに乗り、高座木のバス停で下車し、集落の間の道を登っていき、突き当りの道を右に曲がって坂道を上ると左に屈曲した所があり、そこに集会所の建物や石仏等がある。
昭和59年9月1日、大聖院住職の手により薬師ご開帳の儀がおごそかにとり行われ、むらの全戸(11戸)の代表者がその座に列したそうである。その時厨子の中から、天暦元年(947年)大和國住人春日正道兼清の作と伝えられる高さ36.4cmの木造の薬師如来立像が皆の前に出された。厨子の中には、僧の良寛の名と寛政7年(1795年)2月と記された成辨書(じょうべんしょ)に、生存者の安楽と亡くなった人の成仏の願いが書かれていたとのことである。ご開帳は、60年ごとに行われるそうだ。
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2.高座木の
供養碑
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高座木で古いころ物故した僧侶の供養碑だという。これら4基の供養塔を次の3~6で紹介する。
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3.首のとれた
地蔵尊
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首のとれた地蔵尊で、「○○法師不二位 ○○宝七(1689年?)八月廿一日」と刻んでいる。
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4.地蔵尊
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高さ64cmの地蔵尊で、台石に「延享四丁卯(1749年) 権正律師寛海霊 正月廿五日」とある。
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5.笠屋根の
ついた
文字碑
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高さ115cm、笠屋根のついた文字碑で、正面に「貞享五年(1688年)定覚律師旲位 戊辰正月二日」と刻んである。
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6.光明真言塔
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高さ66cmの光明真言塔で、上にまんだらを彫り、「大師真言四十五宝九千六百○○ 大師真言光明廿五万 念仏百万辺」とある。
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7.手洗石
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道路の側から見て集会所の右手前にある。「文化二乙丑歳(1805年)四月吉日 奉納御宝前 高座木若者中」と文字が刻まれている。
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