吉見住吉神社

(住所:佐倉市吉見233-1)

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1.住吉神社

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 住吉神社は吉見飯郷区の産土神社(うぶすなじんじゃ)である。 祭神は住吉三神の底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)である。 住吉神社は平成12年まで現在の地より100m北にあったが、道路拡張のため現在の地に遷座した。住吉神社は航海安全の神である。 鹿島側に近いことから水運の安全を願って建立したのであろう。
 住吉神社への道順は次のとおりである。京成臼井駅から南東に1.4㎞進むと大型店舗があるので、その手前の交差点を右に行く。 650m進むと交差点臼井南中学校があるので左に行く。500m進み交差点を右に行く。100m進むと右に住吉神社がある。

2.全体配置図

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 全体の配置である。中央の横線に玉垣があり、その上は一段高くなっている。

3.一の鳥居
  配置1

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 正面上部扁額に「住吉神社」、右の柱に「奉」、左の柱に「納」、左の柱裏面に「平成十五年十二月吉日」、右の柱裏面に「山本正雄 建納」の文字が彫られている。

4.手洗石
  配置2

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 正面に「奉納」、左側面に「平成十五年十月吉日 緑川道子建納」の文字が彫られている。高さ60cm。

5.常夜灯
  配置3

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 右の常夜燈竿正面に「奉」、裏面に「平成十五年十二月吉日 細谷壽雄 建納」の文字が彫られている。 左の常夜燈竿正面に「納」、裏面に「平成十五年十二月吉日 細谷せい 建納」の文字が彫られている。高さ3m。

6.二の鳥居
  配置4

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 正面上部扁額に「住吉神社」、右の柱に「奉」、左の柱に「納」、左の柱裏面に「平成十五年十二月吉日」、右の柱裏面に「氏子中 建納」の文字が彫られている。       

7.狛犬
  配置5

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 右の狛犬台座正面に「奉」、裏面に「平成十五年十二月吉日 先祖神主 栗原隆 建納」の文字が彫られている。左の狛犬台座正面に「納」、裏面に「平成十五年十二月吉日 栗原とし 建納」の文字が彫られている。 高さ220㎝。この狛犬は岡崎現代型狛犬で見栄えがよい。

8.地神塔
  配置6

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地神塔は地神信仰に基づいて地神講あるいは社日講によって造立された石塔である。 五角柱で各面には次の文字が刻まれている。「倉稲魂命」「埴安媛命」「少彦名命」「大己貴命」「天照大神」。高さ45cm。 

9.神塔
  配置7

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 正面に「日本武尊」、左側面に「明治十六年(1883年)九月廿日建立」、台石正面に「當村講中」の文字が彫られている。高さ85㎝。

10.疱瘡神
   配置8

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 正面に「疱瘡神」、左側面に「文化三酉寅天(1806年)」、右側面に「八月吉日」の文字が彫られている。 高さ30㎝。疱瘡は天然痘ともいう。ワクチンがない時代は致死率が20~50%程度あり、人々に非常に恐れられた。

11.山王神社鳥居
   配置9

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 住吉神社境内にある山王神社の鳥居である。正面上部に「山王神社」、右の柱に「奉」、左の柱に「納」、左の柱裏面に「昭和六十三年九月吉日建之」、右の柱裏面に「山王神社 吉見 氏子中」の文字が彫られている。

12.山王神社
   配置10

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 山王神社の祠である。高さ170cm。右に小さな古い祠がある。祠正面に「山王権現」の文字が彫られている。 側面の文字は判読できないが平成4年佐倉市石造物調査によると「萬延二辛酉年(1861年)」の文字が彫られている。
 山王神社は昭和63年飯重団地宅地造成工事以前は大字吉見字山王にあった。

13.住吉神社
   御遷宮記念
   配置11

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 記念碑の碑文を要約すると次のとおりである。まず、祭神の説明がある。次に鎮座年月は不明であるが鎌倉時代中期健治元年(1275年)社殿建築。その後平成15年の遷座の説明。「平成十五年十二月吉日」の文字。最後に「神は人の敬に依って威を増し、人は神の徳に依って運を添う」の文字がある。

14.庚申塔
   配置12

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲、中央に青面金剛像が彫られている。正面右に「干時享保元丙申年(1716年)十月四日 天下泰平 村中無難」。正面左に「廿ニ善男 二世安楽」の文字が彫られている。高さ85㎝。

15.庚申塔
   配置13

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲が彫られている。正面中央に「庚申塔」、左側面に「万延元庚申(1860年)○」、下部に「飯郷村中」の文字が彫られている。高さ85㎝。

16.庚申塔
   配置14

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲が彫られている。正面中央に「青面金剛庚申塚」、正面右に「大政六癸未年(1823年)」、正面左に「正月吉日」の文字が彫られている。高さ60㎝。

17.不動尊
   配置15

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 正面中央に不動明王像が彫られている。正面左下に「○延宝六(1678年)○○」の文字が彫られている。高さ70㎝。

18.出羽三山
   供養塔群
   配置A

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 出羽三山供養塔が並んでいる。地面が少しピンク色に見えるのは河津桜の花が散ったためである。

19.配置Aの詳細


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 出羽三山供養塔は14基並んでいる。興味深いものに配置A4の供養塔は3回の登山参拝をまとめて建立している。

20.出羽三山供養塔
   配置A1

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲が彫られている。正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」が彫られている。 正面右に「平成五年七月二十四日参拝」、正面左に「平成五年十一月吉日建立」、正面下部に「石井一隆(他14名)」の文字が彫られている。高さ150㎝。

21.出羽三山供養塔
   配置A2

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面右に「昭和五十七年七月十七日参拝」、正面左に「昭和五十八年五月二十九日建之」、正面下部に「石井文夫(他8名)」の文字が彫られている。高さ140㎝。

22.出羽三山供養塔
   配置A3

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面右に「昭和五十五年七月十七日参拝」、正面左に「昭和五十六年四月吉日建之」の文字が彫られている。高さ150㎝。

23.出羽三山供養塔
   配置A4

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面下部に「三回登山参拝 昭和四十四年七月二十二日 昭和四十七年七月二十二日 昭和四十八年七月二十八日」、正面左に「昭和五十五年庚申年五月五日 川村庄之助建之」の文字が彫られている。高さ120㎝。

24.出羽三山供養塔
   配置A5

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面右に「昭和四十年十月七日参拝」、正面左に「昭和四十一年正月建之」、正面下部に「参拝者芳名 土田茂蔵(他9名)」の文字が彫られている。高さ120㎝。

25.出羽三山供養塔
   配置A6

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面右に「昭和丗八年七月十四日参拝」、正面左に「昭和四十年七月建之」、正面下部に「参拝者芳名 年齢順 斉藤○(他7名)」の文字が彫られている。高さ150㎝。

26.出羽三山供養塔
   配置A7

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。正面下部に「参拝記念 昭和丗四年七月二十五日 花沢竹次郎(他8名) 昭和丗五年七月建之」の文字が彫られている。高さ120㎝。

27.出羽三山供養塔
   配置A8

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 正面中央に「月山大神」、その右に「羽黒山大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。 正面右に「昭和三十二年七月廿六日参拝」、正面左に「昭和三十三年一月吉日建之」、正面下部に「同行者氏名 川村幸三郎(他8名)」の文字が彫られている、高さ140㎝。

28.出羽三山供養塔
   配置A9

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 正面中央に「月山」、その右に「羽黒山」、左に「湯殿山」の文字が彫られている。正面下部に「同行者 栗原金次郎(他9名) 昭和七年二月吉日建之」の文字が彫られている。高さ160㎝。

29.出羽三山供養塔
   配置A10

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 正面中央に「月山」、その右に「羽黒山」、左に「湯殿山」の文字が彫られている。正面下部に「昭和三年三月建 久田政治郎(他3名)」の文字が彫られている。高さ90㎝。

30.出羽三山供養塔
   配置A11

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 正面中央に「月山月夜見命」、その右に「羽黒山稲倉魂命」、左に「湯殿山大山祇命」の文字が彫られている。 正面下部に「明治丗四年(1891年)十二月八日 當区 栗原喜政治郎(他1名) 神主 栗原寅松」の文字が彫られている 。高さ90㎝。この供養塔では例えば「月山月夜見命」のとおり山名の「月山」と祭神「月夜見命(ゆくよみのみこと)」が記載されている

31.出羽三山供養塔
   配置A12

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲が彫られている。正面中央に「羽黒山」、その右に「月山」、左に「湯殿山」の文字が彫られている。左側面に「明治八乙天(1875年)十月吉日」、右側面に「飯郷村」、台石正面に「栗原与兵エ(他4名)」の文字が彫られている。 高さ120㎝。出羽三山供養搭の中央の文字は江戸以前は湯殿山、明治以降は月山が多いがこの供養塔では羽黒山となっている。

32.出羽三山供養塔
   配置A13

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 正面中央に「月山大神」、その右に「出羽大神」、左に「湯殿山大神」の文字が彫られている。 正面右に「大正三年(1914年)三月建之」、正面下部に「栗原竹治郎(他7名)」の文字が彫られている。高さ100㎝。

33.出羽三山供養塔
   配置A14

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 正面上部に日輪、月輪、瑞雲が彫られている。正面中央に「湯殿山}、その右に「月山」、左に「羽黒山」の文字が彫られている。 左側面に「安永五丙申年(1776年)十一月吉日」、台石正面に「飯江村 少林寺 秋山伝兵衛(他5名)」の文字が彫られている。高さ75㎝。

34.石碑群
   配置B

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 参拝者が気付きにくい境内の片隅に6基の石碑がある。

35.配置図Bの詳細

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 配置B2とB4は「奉」と「納」となるので一対と思えるが他の石碑は関連性があるのかどうかわからない。

36.石碑
   配置B1

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 正面に「世話人」の文字が彫られている。高さ25㎝

37.石碑
   配置B2

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 正面に「納」、左側面に「嘉永三年庚戌(1850年)十二月吉日」の文字が彫られている。高さ45㎝。

38.石碑
   配置B3

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 正面に「願主 ○田豊安 平知信 母」、左側面に「文政十三寅年(1830年)八月吉日」の文字が彫られている。高さ4㎝。

39.石碑
   配置B4

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 正面に「奉」、左側面に「嘉永三年庚戌(1850年)十二月吉日」の文字が彫られている。高さ45㎝。

40.石碑
   配置B5

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 正面に「明治十六年(1883年)未九月造之 サギヌマ 石工 廣瀬音五郎」の文字が彫られている。高さ25㎝。

41.手洗石
   配置B6

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 正面に「奉納」の文字が彫られている。高さ15㎝。

佐倉石碑クラブ

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