高さが108cmの立派な碑である。碑の正面には土地区画事業に関する碑文が、裏面には区画整理組合の
役職員の名が記されている。以下に碑の正面に記された文章をご紹介したい。
「 記念碑 碑文 臼井生谷区画整理記念碑 昭和四十年代に入って日本経済は高度成長期を迎え、
千葉県においても産業の発展は著しく、新東京国際空港建設と共に北総における佐倉市の地位は飛躍的に向上し、
同時に首都圏の住宅地としての機能も強まりつつあった。こうした時代の背景を踏まえて、臼井生谷地区は
京成臼井駅に至近な距離にあることから、駅を中心とした計画的な街づくりを行うべく佐倉市臼井駅南土地区
画整理組合と一体になり、土地所有者が合理的な土地の活用ができる農住都市構想に基づく土地区画整理事業
を施行し、優良な住宅地を形成して時代の要請に合致した街づくりを行うことが、最善の選択であると
私達は認識するに至った。 そこで整然とした豊かで住みやすい街づくりを行うため、道路・公園・上下水道・
都市ガス施行等の他に、小学校・集会所・老幼の館・警察官派出所・郵便局等の公益施設を積極的に導入した。
昭和四十九年十二月の組合設立以来オイルショックによる厳しい経済状勢下、埋蔵文化財の調査・地盤改良工事・
土砂の搬入等事業運営上の幾多の困難を克服し、十余年の歳月と総事業費百四億三千余万円を費やして、昭和五十九年
十一月施行面積六三・四ヘクタールの本事業を完成させることが出来たのである。 これを記念し、本事業の意義を
永く後世に伝えるために、ここに碑を建立するものである。 昭和六十年七月吉日 佐倉市臼井生谷土地区画整理組合
本事業に対し左の通り表彰さる。 一、昭和五十九年七月十九日 全国土地区画整理組合連合会会長賞 一、
昭和五十九年七月十二日 千葉県土地区画整理組合連合会会長賞 一、昭和五十八年十月十一日 優良都市公園佐倉市長賞
光堂長津正雄書印」
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