光勝寺

 (住所:佐倉市臼井1236)

地図拡大

 

1.光勝寺

   photo1-1 photo1-2
 

 京成臼井駅南口より、佐倉方面に線路沿いに520m進むと、踏切と国道296が交差する地点にでる。 佐倉方面に50m国道をすすむと、三叉路がある。更に佐倉方面に40mすすみ、一つ目の曲がり角を右側に 曲り、坂道を30mすすむと、「時宗 光勝寺」の標柱(写真左)があり、左にすすむと今回紹介する 石仏群がある。
 なお、坂道を50m登っていくと、光勝寺の本堂(写真右)がある。光勝寺は、 浄土宗の一派の時宗の寺院である。阿弥陀如来を本尊とし、宗祖は一遍上人である。 臼井氏一族の初期の頃の菩提寺として崇敬されてきたものを、臼井城主 臼井祐胤<うすい・すけたね>が相模国藤沢の遊行寺二世真教上人が当地を廻国した際に、真言宗から時宗に改宗したと伝えられている。 天正18年(1590)に臼井城が落城した後、道場作の地から現在地に移った。
 この台地からは印旛沼が望め、臼井八景の一つ、「光勝晩鐘」に数えられ、景勝地として知られている。本堂は近年再建されたものである。

2.七体の地蔵

   photo2
 

 「時宗 光勝寺」標柱の奥に、地蔵がある。左端の地蔵は後から設置されたものであり、 計七体の地蔵となっている。建立日は不詳、高さは60~70cm。

 

3.七体の地蔵の
  後ろの石仏群

   photo3
 

  七体の地蔵の後ろに石仏群がある。

4、庚申塔

   photo4
 

  石仏群の手前(左)に庚申塔がある。正面に青面金剛像、右側面に「享保元丙申(1716)年十月吉日  施主 臼井本甼庚申講中百四十四人」、左側面に「奉造立庚申尊躰催講中一座 二世安楽之尊諾者 敬白」 と彫られている。高さ140㎝。

5.念佛塔

   photo5
 

 次に念佛塔がある。正面中央に「南無阿弥陀佛」、正面右側に「天下和順 臼井三ケ村」正面左側に「日月清明 念佛講中」、 左側面に一部判読できないものもあるが、平成4年佐倉市石造文化財調査によると、 「百回忌供養塔建立 文化三歳(1806年)丙寅二月吉日」と彫られている。高さ96cm。

6、念佛塔

   photo6
 

 次に念佛塔がある。正面中央に聖観音像、正面左側に「文化十一戌(1814年)十月吉日」 正面下部に「たつ(他3名)」と彫られている。高さ85cm。 

7.馬頭観世音

   photo7
 

 次に馬頭観音がある。正面に「馬頭観世音」、右側面に「臼井田町 馬持中」、左側面に 「安政四巳(1857)年正月日」の文字が刻まれている。高さ84㎝。

8.念佛塔

   photo8
 

 次に念佛塔がある。正面に地蔵菩薩像が設置されているが一部剥落している。一部判読できない文字もあるが、 平成4年佐倉市石造文化財調査によると、蓮台の正面に「臼井村男念佛講中 導師光勝寺 同女念佛講中  五十八名」、台石正面に「岳覚阿 和尚」の文字が彫られている。建立年月日不明。高さ115㎝。 

9.馬頭観音

   photo9
 

 次の五輪塔(お墓)は石碑としては対象外としてスキップする。
 隣の廻國塔との隙間に馬頭観音が見える。正面に馬頭観音像が彫られている。 右側面に「臼井村 馬講中」、左側面に「嘉永二酉(1849年)三月吉日」と彫られている。 高さ58㎝。

10.巡拝塔

   photo10
 

次に巡拝塔がある  巡拝塔正面中央に聖観音像が彫られている。台座正面左側に「秩父 臼井村 正観世音菩薩 札所 講中」、 台石右側面に「三月吉日」、台座左側面に「文化十四丁丑(1817)年」と彫られている。高さ88cm。

11.廻國塔

   photo11
 

 次は廻國塔。一部剥落しているが、平成4年佐倉市石造文化財調査によると、正面に「奉納大乗妙典」、 左側面に「下総國印旛郡臼井村 田原甚右エ門」と彫られている。建立年月日不明。高さ68㎝。

12.巡拝塔

   photo12-1 photo12-2
 

 上の廻國塔の向かいに巡拝塔がある。正面中央に「善光寺 日光 参拝記念」、正面左側に 「昭和七年十月廿五日建立」、台石正面に「飯田さき(他13名)」。高さ147cm。

佐倉石碑クラブ

inserted by FC2 system