春日神社

 (住所:佐倉市下志津823)

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1.春日神社

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 この神社への道順は次のとおりである。ユーカリが丘駅から南に500m行くと信号があり、そこを左に800m行くと東邦大学佐倉病院横の交差点がある。 この交差点を南に130m行くと三叉路があるので、そこを右に行く。その先を道沿いに200m行くと右に春日神社がある。創立は貞和五年(1349年)、下志津の氏神である。  春日神社は「春日」を社名に持ち春日神を祭神とする神社である。 全国に約1000社あり、奈良市の春日大社が総本山である。
 春日大社の主祭神は以下の4柱で、総称として春日神と呼ばれ、藤原氏の氏神である。
武甕槌命(タケミカヅチ) - 藤原氏守護神(常陸国鹿島の神)
経津主命 (フツヌシノカミ)- 同上(下総国香取の神)
天児屋根命 (アメノコヤネノミコト)- 藤原氏の祖神(河内国平岡の神)
比売神(ヒメガミ) - 天児屋根命の妻(同上)
武甕槌命が鹿島神宮から鹿に乗ってきたことから、鹿を神使とする。
奈良公園の鹿は鹿島神宮の鹿が起源である。

2.配置

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 石碑・石仏の配置図は上図のとおりである。以下に配置図の順に従って紹介する。

 

3.念仏塔
  配置1

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 正面中央に如意輪観音が彫られている。正面右に「奉造立如意輪〇〇」、正面左に「時宝暦十三年癸未年(1763年) 十月吉辰 當村 念佛善女人 供羪」の文字が彫られている。高さ120㎝。
 この石仏は鳥居の手前階段の下に建立されている。鳥居の内側の境内には建立しなかったのであろう。 

4.手水石右
  配置2A

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 正面に「奉納」、右側面に「文政十丁亥年(1827年)五月吉日 願主 岩井佐左衛門」の文字が彫られている。高さ25㎝。 

5.手水石左
  配置2B

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 正面に「奉納」、右側面に「昭和四十一年一月吉日 當村 仲臺庄郎(他2名)」の文字が彫られている。高さ25㎝。 

6.狛犬右
  配置3A

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 正面中央に「奉」、右側面に「明治廿四年(1891年)十月〇〇ヤマザキ石工〇〇」の文字が彫られている。高さ120㎝。 

7.狛犬左
  配置3B

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 正面中央に「納」、裏面に「春日神社〇〇寄附 一.金三円 松戸〇〇(他17名)」の文字が彫られている。高さ120cm。 

8.鳥居
  配置4

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 扁額に「春日神社」、柱右に「奉」、柱左に「納」、柱左裏に「平成二十九年十月吉日」、柱右裏に「氏子中 建納」の文字が彫られている。 鳥居の種類は明神鳥居であり春日大社にゆかりのある春日鳥居ではない。 

9.灯篭前側左
  配置5A

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 この灯篭には灯篭の構造物である火袋、中台、竿がなく建立日などがわからない。台石に鹿が彫られている。高さ190㎝。

10.灯篭前側左
   配置5B

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 この灯篭には灯篭の構造物である火袋、中台、竿がなく建立日などがわからない。台石に鹿が彫られている。高さ190㎝。

11.灯篭後側右
   配置6A

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 正面に「奉」、裏面に「昭和四十三年十月〇〇」の文字が彫られている。高さ120㎝。この灯篭の種類は寺社で多く見られる春日灯篭である。

12.灯篭後側左
   配置6B

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 正面に「納」の文字が彫られている。高さ120cm。 

13.奉納碑右
   配置7A

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 写真左が奉納碑。正面中央に鹿が彫られている。正面上部に「奉」、正面下部に「元治元甲子(1864年)四月吉日 松戸紋左エ門妻(他3名)」の文字が彫られている。 写真右が鹿が彫られている箇所を拡大したものである。鹿が上を向いている。高さ140㎝。 

14.奉納碑左
   配置7B

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 写真左が奉納碑。正面中央に鹿が彫られている。正面上部に「納」、正面下部に「松戸紋左エ門妻(他3名)」の文字がほられている。 写真右が鹿が彫られている箇所を拡大したものである。鹿が下を向いている。高さ140㎝ 

15.本殿
   配置8

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 祭神は天児屋根命 (アメノコヤネノミコト)、上記1で春日大社について記述したが、ここに祀られているのは春日神4柱の内の1柱である。例祭日は9月15日である。
 この本殿の建築様式は平入形式の流造であり、春日大社の建築様式である妻入形式の春日造ではない。 

16.稲倉魂之命
   配置10

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 稲倉魂之命(イナクラタマノミコト)は稲の神である。
 正面に「稲倉魂之命」、裏面に「明治廿九捻(1896年)八月〇〇榎澤源右衛門〇〇」の文字が彫られている。高さ120㎝。 

17.天満宮
   配置11

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 天満宮は、菅原道真を祭神とする神社である。
 正面に「天満宮」、台石に「筆子中 上坐村 世話人 臺町生谷 信心 要吉(他23名)」、裏面に「斉藤〇〇藤原貞盛」の文字が彫られている。高さ130cm。斉藤塾の筆子たちが建立した。建立日不明。

18.子安神社
   配置13

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 写真左が子安観音の祠、写真右が子安観音である。正面中央に子安観音像が彫られている。 左側面に「昭和二十七壬辰年三月吉日」、右側面に「女人講一同再建」、台石に「大世話人 川島市松 再建委員長 横山忠雄 発起人 横山はな(他3名) 春日神社宮司 斉藤貞泰」の文字が彫られている。高さ80㎝。 

19.八坂神社
   配置14

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 写真左が八坂神社の祠、写真右が祠の中の石碑である。石碑は写真内の番号で次の文字が彫られている。
(1)天照大神(アマテラスオオカミ)
(2)大直日神(オオナオヒノカミ)
(3)神直日神(カムナオヒノカミ)
(4)写真では裏面が見えていてわからないが、平成4年佐倉市石造物調査によると素戔嗚尊(スサオノモコト)他
上記の内(2)大直日神と(3)神直日神は罪やけがれをはらう神である。また、(4)の素戔嗚尊は八坂神社の主祭神である。

20.八百稲荷神社
   配置15

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 正面に「八百稲荷神社」の文字が彫られている。裏面には八百稲荷神社(ヤオイナリジンジャ)は下志津原の鹿見塚にあったが明治三十三年(1900年)の陸軍射撃場拡張を契機に現在の地に遷座し、この石碑が明治三十五年(1902年)に建立されたことが刻まれている。高さ150cm。 

佐倉石碑クラブ

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