この大師堂は千葉寺十善講・井野大師講の札所であった。成田街道、井野町会館の前庭にある小さな祠である。 以前は吉橋の方から千葉寺十善講の一行が回ってきたそうだ。地域にはそれらの人々を世話する人もいたそうだが、 今は大師参りはなくなっているそうだ。昔は千葉寺の講の人々が4月の10日に団体でお参りに来てたそうで、 多い時は1000人という時期もあったという。 また彼岸大師は井野大師と呼ばれ、お彼岸に佐倉市・八千代市のお大師様を二日がかりで回るものだったそうだ。
大師堂の中には、着飾ったかわいらしいお大師様が祀られている。
この記碑は、大師堂の傍にある。記碑には「仏法遥かにあらず。心中にして即ち近し 空海 昭和56年11月29日付 井野町区祭壇管理運営委員会役員 会長 吉田誠司 他18名の役員の名 管理する祭壇は、御大師詣巡行を保つ海上山千葉寺のご縁により 平成25年6月4日生前供養。管理運営費は、井野新田番外地大師堂改築に寄進。記碑建立をもって了する。 合掌 平成26年3月吉日 世話人 秋元誠司」と文字が彫られています。