ユーカリが丘7丁目の外山東公園に隣接した駐車場内に、稲荷明神の祠がある。駐車場の前の道路は志津へ通じるバス通りである。
駐車場のフェンスの所に、井野地区の伝統行事である「辻切り」の「大辻」と呼ばれる藁で作られた大蛇が掛けられている。
井野は明治22年に志津村ができるまで、一つの村であった。井野村では他の村に通ずる道やあたりの空間に、
村の外から悪疫や邪悪なものが入ってくるのを防ぎ五穀豊穣を願って毎年1月25日に、賽ノ神の御札を奉じて村境の木などに
「大辻」を掛けられてきた。この場所も、旧上志津村や旧上高野村などに通じる道筋に当たる場所である。
地元の人々は昔より「イナリ様」と言ってきたという。現在は駐車場の隅の大きな木の下にあり人目につかない。
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