1.井野八社大神
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八社大神はユーカリが丘線中学校駅近くの鎮守の杜の中心に位置する。15~16世紀頃にあったと伝えられる臼井城の支城と推測される
井野城の跡にある神社である。
もとは12柱の神々をまつっていたのが、うち4柱を別の神社に移したことから、「八社大神」と呼ばれるようになった。
発掘によって城の遺構が確認されていることから、八社大神は城の守護神として創健された可能性がある。
江戸時代中期の年号が刻まれた石灯籠等が確認されており、古くから地元の人々に崇められてきた。
御祭神は、別雷命(わけいかづちのみこと)、天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、比売神(ひめのかみ)、大山祇神(おおやまづみのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の八柱の神々である。 奥の本殿には立派な彫刻がなされている。
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2.手水石
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入口の階段を上って行くと狛犬が迎えてくれる。右側の狛犬の先に手水石がある。正面には「奉納御寶前 安永八已亥(1779年)○吉他7名氏子中」
「十一月吉日」と表記されている。
高さ34cm。
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3.記念碑
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手水石先に記念碑がある。正面に「記念碑 八社大神 石造大鳥居壱基 外宮 鳥居八基建立 外宮 社殿 三社建築 昭和五十九年(1984年)九月吉日
寄進者氏名 村山実他132名」と表記されている。昭和59年に大々的に建替え、建立したことが分かる。高さ144cm.
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4.常夜燈
2基
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大鳥居の先に常夜燈2基あり。右常夜燈正面に「奉」、左常夜灯正面に「納」、2基とも裏面に「平成二十一年(2009年)九月吉日 寄贈 井野興農社」
と表記されている。高さ210cm。
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5.石灯篭
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上記4の常夜燈の左にある。平成4年佐倉市石造文化財調査では、宝珠・笠・火袋・中台部分もあったが、現在は下部の竿部分が残っている。
高さ59cm。 右の石灯籠の正面には「元禄十五壬午年(1702年)二月日 奉造立燈籠一基現當悉地成就所 施主井野村惣氏子」、左の石灯籠の正面には「元禄十五壬午年(1702年)二月日 奉造立燈籠一基現當悉地成就所 施主青菅村惣氏子」と記載されている。昔、八社大神が井野村と青菅村の鎮守であったことがわかる。
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6.疱瘡神・神明宮・ 八坂大神
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上記4の常夜燈の先、左側に「疱瘡神 神明宮 八坂大神」と標記された石造りの鳥居があり、階段を登ったところに所在する。左側より、疱瘡神・神明宮・八坂大神の順に並んでいる。
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6.(1)疱瘡神
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疱瘡神の正面には、平成4年佐倉市石造文化財調査によると「疱瘡神(一部判読できない)」左側面には「天明八申歳(1788年)」と
表記されている。高さ55cm。
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6.(2)神明宮
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神明宮の正面に「神明宮 昭和五十五年(1980年)九月吉日」と表記されている。 神明宮とは伊勢信仰に由来するもので,伊勢の内宮(天照皇大神)あるいは外宮(豊受大神)を分霊したものと言われている。高さ47cm。
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6.(3)八坂大神
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八坂大神の正面に「八坂大神 昭和五十五年(1980年)九月吉日」と表記されている。 高さ47cm。
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7.子安塔
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上記「疱瘡神・神明宮・八坂大神」の右に、「子安大明神」と表記された石鳥居がある。その奥に子安塔がある。正面には「子安大明神」、
左側面には「宝暦九巳卯(1751年)十一月」と表記されている。高さ60cm。
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8.近隣地図
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