青菅小東方の墓地

(住所:佐倉市宮ノ台1丁目17青菅小校庭東方)

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1.しゃびき婆さん祠

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 ここは前野墓苑というそうだ。場所は、ユーカリが丘線の中学校駅から青菅小学校に向かって歩き、小学校校庭の手前で右折しその道を青菅稲荷神社に向かって歩き、校庭前にある一つ目の角を右折、右に林を見ながらしばらく歩くと右に入る道があり、そこを少し入るとここの墓苑に辿り着く。この墓苑の入り口から見て左手にこの祠が建っている。

2.しゃびき婆さん

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 上記1の祠の中に、この石像が祀られている。村の人々に大切されて来たもので、咳を直す功徳のある仏として崇められている。風邪に罹った時や、子供の百日咳がなかなか治らない時に、お茶を差し上げるとか、むぎ焦がし(粉菓子)を備えて回復を願うとよくなるといわれていた。「しゃびき婆さん」とは、古くから青菅地区に伝えられる尼の堂守りというが、この婆さんがなぜ観世音に祀られたかは定かではない。この石像は、墓地入口の馬頭観音の前にあったとのことである。正面に観音像が彫られ、その左には平成4年佐倉市石造文化財調査標には「天明三卯(1783)九月日」と文字が刻まれているとしている。高さ32cm。

3.馬頭観音群

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 墓地入口の反対側の木々の下に、馬頭観世音と思われる石碑が4基建っている。

4.馬頭観音
  その1

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 上記馬頭観音群の左方にある2基である。高さはどちらも約15cm。左のものは上部が欠け下部は土に埋まっているが、正面の真ん中に「馬頭観世」、その右に「明治三(1870年か)、左に「九月日」と文字が刻まれている。右のものには正面に「馬頭観世音」と文字が刻まれているが建立年は不明である。

5.馬頭観音
  その2

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 上記馬頭観音群の左から3番目のもの。ご覧の通り樹の根元に食い込んでいる。上部は欠けていて、正面に右から「年九月十日 世音」の文字が読み取れる。高さ約30cm。

6.馬頭観音
  その3

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 馬頭観音群の右端にある。正面に「馬頭観世音」、左側面に「安政四巳年(1857年)八月十日」、右側面には「井戸山氏」と文字が刻まれている。高さ32cm。

佐倉石碑クラブ

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