松林寺

(住所:佐倉市弥勒町93-1)

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1.松林寺本堂

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 松林寺の正式名称は玉宝山静光院松林寺。宗派は浄土宗。本尊は阿弥陀如来。寛永年間(1624~1644年)に当時の佐倉藩主土井利勝により創建されたと伝えられる。 本堂は千葉県指定有形文化財である。
 松林寺への道順は次のとおりである。京成佐倉駅南のパチンコ店先の交差点を東に590m進むと左に佐倉高校がある。その先のT字路を右に330m進むと右に松林寺がある。

2.宝篋印塔

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 これらの宝篋印塔は本堂の右隣にあり、佐倉藩主土井利勝の養父土井利昌、養母、正室の供養塔である。 写真左から養父、養母、正室の供養塔である。 いずれも寛永7年(1630年)に建立されているが、養父と養母の供養塔は当初三河国中之郷(現在の愛知県岡崎市)にあったものを改葬したものである。高さはおよそ250㎝。
宝篋印塔に刻まれている文字は判読できないものがある。平成4年佐倉市石造文化財調査などを参考にすると次のとおりである。
(1)養父の宝篋印塔
正面に「宝光院殿本誉見貞」、右側面に「大祥定門」、裏面に「寛永七年(1630年)」、左側面に「七月十一日」
(2)養母の宝篋印塔
正面に「玉等院殿清誉壽安」、右側面に「大禅定尼」、裏面に「寛永七年(1630年)」,左側面に「七月十一日」
(3)正室の宝篋印塔
正面に「清光院浄誉明徹大姉」、左側面に「時 寛永七(1630年)庚午天」、右側面に「九月初五日 令造塔亭」、裏面に「正歳者 元和三年(1617年)巳暦九月五日」

3.常夜灯

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 この常夜灯は上記宝篋印塔の右隣にある。竿に「寛政九丁巳(1797年)七月十一日 奉勧燈籠一基 新町」の文字は彫られている。 建立日の7月11日は養父、養母の宝篋印塔建立日である7月11日と同じである。高さ200㎝。 

4.石仏群

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 この石仏群は上記常夜灯の右隣にある。いずれも風化が激しく文字の判読は困難である。写真左から順に簡単に紹介する。建立日は平成4年佐倉市石造物調査による。
1番目 二十三夜塔 像容は勢至観音 元禄5年(1692年)建立 高さ120cm
2番目 地蔵尊           寶暦2年(1752年)建立 高さ140㎝
3番目 地蔵尊           寶暦4年(1754年)建立 高さ180㎝
4番目 地蔵尊    頭部欠損   寶暦11年(1761年)建立 高さ150㎝
5番目 二十六夜塔 像容は愛染明王 文化8年(1811年)建立  高さ130㎝

佐倉石碑クラブ

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