1.手操不動堂全容
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手操不動堂への道順は次のとおりである。ユーカリが丘駅北口広場から国道296号を東に1.5km進むと下り坂の左に不動堂がある。
この先150m先の左にはスーパーマーケットがある。不動堂がある場所には かつて寺院があったと伝えられている。現在は上座宝樹院の管理となっている。
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2.敷地内配置
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A:不動堂
B:馬頭観世音群
C:大師堂
D:安産子育地蔵
E:有縁無縁供養塔
F:僧侶の碑
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3.不動堂
配置A
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不動堂の中には不動尊と大日如来が祀られている(双方とも木製)。大日如来は かつてあった寺院の本堂に祀られていたものと思われる
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4.不動堂
手水石
配置A
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この手水石は不動堂の前にある。高さおよそ20㎝。正面に「奉納」の文字が彫られている。
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5.馬頭観世音群
配置B
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馬頭観世音群には馬頭観世音が15基ある。これらの馬頭観世音はユーカリが丘駅北口広場から国道296号を
東に20m行った右にあった。
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6.馬頭観世音群
配置B
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次から馬頭観世音の石碑を配置B1、配置B2...の順で紹介する。15基のうち14基は角形の文字塔であるが一基だけ刻像塔である(配置B5だけ)。
これらの馬頭観世音は本来は畜生道に落ちた衆生を救済する仏であるが、頭上に馬頭を戴いていることから、時代を下るに従い牛馬を守る仏として、
路傍の石仏に多く祀られるようになった。
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7.馬頭観世音
その1
配置B1
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この馬頭観世音の高さはおよそ100㎝。上部に馬首が陽刻されている。
正面に「馬頭観世音」、右側面に「明治四十二年(1909年)十月十五日建之(これをたつ)」
左側面に「此れより東生ケ谷〇〇道」の文字が彫られている。道標も兼ねていたということである。
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8.馬頭観世音
その2
配置B2
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この馬頭観世音の高さはおよそ25㎝。正面に「馬頭観世音」の文字が彫られている。
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9.馬頭観世音
その3
配置B3
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この馬頭観世音の高さはおよそ40㎝。正面に「馬頭観世音」、左側面に「安政五年(1858年)五月」、右側面に「〇〇左エ門」の文字が彫られている。
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10.馬頭観世音
その4
配置B4
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この馬頭観世音の高さはおよそ60㎝。主面中央に「馬頭観世音」、正面右に「明治二十年(1887年)」、
正面左に「五月十六日 上座村 三橋治郎八」の文字が彫られている。
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11.馬頭観世音
その5
配置B5
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この馬頭観世音は刻像塔となっており、馬首を頂いている。高さはおよそ50cm.。正面右上部は欠損して見えないが正面右下部には「〇丁巳十月吉日」の文字が彫られている。
また正面左に「上座」の文字が彫られているがその下の文字は地面に埋まっていて見えない。
なお、正面右下部の「〇丁巳十月吉日」の中の「丁巳」は干支を表す。
この馬頭観世音は刻像塔であるので江戸時代に建立されたものと思われるが、干支から江戸時代のいつになるのか推定することはできない。
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12.馬頭観世音
その6
配置B6
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この馬頭観世音は高さはおよそ50㎝。正面中央に「馬頭観世音」、左側面に「昭和十五年(1940年)三月十五日」、
右側面に「岩月一江建之」の文字が彫られている。
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13.馬頭観世音
その7
配置B7
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この馬頭観世音の高さはおよそ45㎝。上部に馬首が陰刻されている。
正面に「馬頭観世音」、左側面に「昭和廿九年(1954年)二月十日 花島儀作建之」の文字が彫られている。
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14.馬頭観世音
その8
配置B8
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この馬頭観世音の高さはおよそ50㎝。正面中央に「馬頭観世音」、正面右に「明治四十四年(1911年)二月九日死亡」、
正面左に「大正十二年(1923年)六月八日死亡」、右側面に「岩井新治」の文字が彫られている。
この馬頭観世音には死亡年月日が彫られている。馬の持ち主である岩井新治が飼っていた馬の供養をしたものと思われる。
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15.馬頭観世音
その9
配置B9
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この馬頭観世音は高さおよそ60㎝。正面に「馬頭観世音」、左側面に「昭和二十年(1945年)十一月吉日 中村くら建之」
の文字が彫られている。
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16.馬頭観世音
その10
配置B10
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この馬頭観世音の高さはおよそ45㎝。正面に「馬頭観世音」、左側面に「昭和十年(1935年)十一月」、
右側面に「志津村上座 岩井仁助建之」の文字が彫られている。
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17.馬頭観世音
その11
配置B11
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この馬頭観世音は高さおよそ45㎝。正面に「馬頭観世音」、左側面に「昭和五十年(1950年)二月吉日」,
右側面に「三橋次郎左エ門」の文字が彫られている。
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18.馬頭観世音
その12
配置B12
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この馬頭観世音は高さおよそ35㎝。正面に「馬頭観世音」、右側面に「花島」の文字が彫られている。
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19.馬頭観世音
その13
配置B13
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この馬頭観世音は高さおよそ45㎝。正面中央に「馬頭観世音」、正面右に「大正九年(1920年)」、正面左に「十二月吉日」、
右側面に「中村喜三郎建之」の文字が彫られている。
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20.馬頭観世音
その14
配置B14
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この馬頭観世音は高さおよそ60㎝。正面中央に「馬頭観世音」、正面右に「大正二年(1913年)」、
正面左に「七月廿一日」、右側面に「昭和廿年(1945年) 十二月 入江元五郎建之」の文字が彫られている。
馬が死亡してから32年経過後に建立している。
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21.馬頭観世音
その15
配置B15
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この馬頭観世音は高さおよそ55㎝。正面中央に「馬頭観世音」、正面右に「明治四十四年(1911年)二月九日 大正十二年(1923年)六月八日」、
右側面に「昭和十一年(1936年) 上座岩井新エ門 同興作 建之」の文字が彫られている。馬が明治、大正に死亡し昭和に建立している。
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22.大師堂
配置C
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馬頭観世音群の隣に大師堂がある
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23.弘法大師像
配置C
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大師堂の中には2基の弘法大師像が祀られている。写真右の大師像の高さはおよそ40㎝。
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24.大師堂
手水石
配置C
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この手水石は大師堂の前にある。高さおよそ12㎝。正面に「奉納」の文字が彫られている。
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25.安産子育地蔵
配置D
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この地蔵の高さはおよそ90㎝。台石に「安産子安地蔵尊」の文字が彫られている。
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26.有縁無縁供養塔
配置E
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この供養塔の高さはおよそ50㎝。正面中央に「有縁無縁供養塔」、正面右に「願以此〇〇」、正面左に「我等與衆生皆共成佛道」の文字が彫られている。
(参考1)有縁無縁とは
仏教で仏の教えを聞いて仏教と縁のある人と、逆に教えを聞くこともなく仏教と縁のない人をいう。救われている人と救われていない人。総ての人の意にも使う。
(参考2)願以此〇〇とは
この供養塔では文字が一部見えないが次の文字が彫られていたものと思われる。「願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成仏道(がんにしくどく ふぎゅうおいっさい がとうよしゅじょう かいぐじょうぶつどう)」。皆が一緒に悟りを得られるようにというような意味である。
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27.僧侶の碑
配置F
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この碑の高さはおよそ40㎝。正面に「権大僧〇」、左側面に「寛政六甲寅年(1794年)」の文字が彫られている。正面の文字の下部は表面が剥落していて見えないが「権大僧都(ごんのだいそうづ)」と僧位が彫られていたと思われる。
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