1.玉泉寺本堂
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正式名は二峰山玉泉寺。宗派は真言宗豊山派。開山は文安元年(1449年)とされている。本尊は大日如来である
場所は岩名・飯田入口バスから徒歩3分。玉泉寺には明治20年湖南尋常小学校が開校され、明治41年には他の学校を統合し内郷尋常小学校として開校されている。玉泉寺本堂右手に次に紹介する石塔が6基ある。
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2.石塔6基
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玉泉寺本堂右手に子安塔5基、十九夜塔1基合計6基の石塔がある。近隣にあった石塔がここに集められたものと推定できる。次にこれら石塔6基を順次紹介する。
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(1)子安塔
その1
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石塔6基の左から1番目。高さはおよそ80cm。子安塔に彫られている像は子安観音である。子安塔の中程で上下二つに割れている。1992年佐倉市調査の資料写真より割れの程度が大きいことから2011年の大震災の影響と思われる。
正面下に「女人講中」の文字が彫られている。
上下二つに割れた子安塔の上部は表面が剥落しており子安観音の顔の様子さえまったくわからない状態である。1992年の佐倉市石造物調査票によると子安観音の顔の右には「天保十(1839年)」の文字が彫られていた。
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(2)子安塔
その2
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石塔6基の左から2番目。高さはおよそ80cm。
正面右に「天保十三年(1842年)」、正面左に「寅十二月吉日」と文字が彫られている。
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(3)子安塔
その3
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石塔6基の左から3番目。高さはおよそ90cm。
正面左に「寛政元(1789年)己酉十一月吉日」と文字が彫られている。
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(4)子安塔
その4
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石塔6基の左から4番目。高さはおよそ80cm。
正面右に「文政七(1824年)甲申十一月吉日」、正面下に「女人講中」と文字が彫られている。
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(5)十九夜塔
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石塔6基の左から5番目。高さはおよそ90cm。十九夜塔に彫られている像は如意輪観音である。形状が上記子安塔その3に似ているが子安塔では子供を抱いているのに対し十九夜塔では子供を抱いていない。
正面右に「奉造立十九夜講為二世安楽也」、正面左に「宝暦十三(1763年)発未天 十一月吉日結◯女子等三十七人」と文字が彫られている。
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(6)子安塔
その5
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石塔6基の左から6番目。高さはおよそ80cm。
この子安塔には銘文がないため建てられた年代等不明である。
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